BLOG

「海賊女王」皆川博子

2013.09.08 2013

数日前から令嬢薔薇図鑑顧客閲覧会の準備開始。
曲目もだいたい決まったし。
お針子兼スタイリストのAllicaさんも衣装をあれこれ考えたり発注したりしています。
昨夜は久しぶりの文化放送こむちゃで、
笑っている間に20分が過ぎてしまいました。
櫻井くんの頭の回転の良さは、ほんと素敵で楽しいであります。

私は昨日、もう長年憧れていた作家の皆川博子さんのサイン会に伺いました。
新作長編上下巻「海賊女王」にサインをしていただき、
恥ずかしながらも感涙のうちに受け取るという。。
肌の白い、お優しい笑顔の美しい方でした。
なんと、宮木さんで(宮木あや子著「太陽の庭」の帯)ご一緒しましたね、と声をかけてくださり。
みなに渡される封筒には次作のお知らせと共に薔薇の花びらのポプリが入っていて、
開けたとたんに高く薫りたち、ああここで私の薔薇は完結したのだわと思いまた涙。

いまの私が在るのは、三人の作家の作品との出逢いがあってこそ。
あの頃、彼らの作り出す世界に心酔し傾倒し耽溺し、
その中で暮らしていたのではとさえ思われるほどに。
うちお二人は鬼籍に入られ、お逢いすることは叶いませんでした。
皆川博子先生はいまも書きつづけておられ、
いつもその題名だけでも卒倒するほどに凄い。ほんとうに凄い。平伏す。
本を繙くまえから胸が震えます。あの頃も今も。

昨日は貴女の前に進み出て
優しく高貴に微笑する女王に跪く、
娘のような気分でありました。