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「われに五月を」

2016.05.02 2016

もう、五月。
時の経つのはなんと早いこと。まるで空を飛んでゆく、龍のごとし。

昨日はJour du muguetで、フランスでは鈴蘭の日。
なのでちょっとスズラン柄の服を着てみました。髪の色がお揃い。
大好きな衣装もスズランのドレス。
昨年のソワレと、「繭百合、骨百合」の表紙でも中でも着たのでした。

そういえばデザイナーのKエさんが先日、
近隣の藤の名所を教えてくれたので、
一緒に写真撮りに行きたかったけれど、行けそうにないやぁ。。
藤棚の下で藤の着物で撮影会、は来年かな。。
藤の薫りも、それまで私には未知なる世界。

お花ついでに。
最近、夏帯の柄で、ハマユウの花を初めて認識して、
たぶん見たことはないのだけれど、とても心惹かれる。
浜木綿、と書くと、夏の爽やかさっぽい雰囲気がするけれど
ヒガンバナより幽玄なのではないかと勝手に想像するのは
まあ、その帯の刺繍の見事さからかしら。(一度見たきり…)
青空よりも夜の波音に響き合う白、という気がする。
浜万年青(ハマオモト)、という名もあるのね。
そっちのが似合う。

さて「われに五月を」というのは、寺山修司の詩集(作品集)のタイトル。
三回忌の命日、一九八五年の五月四日に出版されたもの。
私に詩人の心を授けてくれた人。
五月の空を見上げると思い出す、言葉の在処。

ああ早く、
私は自分の言葉を歌いたいのだ。