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Gothic & Lolita Bibleに寄せて

2017.04.01 2017

Gothic & Lolita Bibleでは、私にも本当に貴重な体験と出会いがたくさんありました。初めてインタビューでBibleと「KERA!」の生みの親であり編集長だった鈴木真理子さんにお会いしたときは、まるで前世の友に再会したようなときめきを感じ、最初の撮影では寡黙な青年オノディのカメラを覗く視線にぐっとき、なみっきーの魔法のような指で可愛いに近づけることを知り、そしてオートクチュールの腕前を持つカイエさんとの運命の出会い、さらに後半の担当にもなった三橋利江さんは、出会った瞬間からなぜだか血が繋がった人のような親しみを感じ…、
もう毎回の撮影が楽しみで楽しみで、現場も楽しくて楽しくて、いつもいつもわくわくする時間を過ごしてきました。
私事では、素敵な二冊の写真集「蜜薔薇、棘薔薇」「繭百合、骨百合」も鈴木真理子さんはじめ、みなさんのお力添えで出すこともできました。まだゴスロリなんて言葉がない昔、何もできない少女だった私が、大人になってこんな思ってもみなかった夢を叶えることができたのもBibleあってのことです。
 
Gothic & Lolitaはフリルとリボンとレースに満ちたファッションであると同時に、少女的精神世界。着飾ることだけではなく、人生を豊かにするもの。夢を見て、それを追うこと、なりたい自分を見つけ目指したいと願うこと、他の人と違っていてもいい、誰もが特別の存在と知る、そんな煌びやかな力を与えるものです。巷に氾濫する大人女子のための、とか、モテ服モテメイクとか、そんなものには興味を持てないタイプの女の子たちが、どれほど「Gothic & Lolita Bible」に自分を投影し、励まされたことでしょう。大人の私たちでさえそうだったように。
 
雑誌が無くなるのは寂しいけれど、また新たなものが作られるように、私も影ながら応援しています。
ALI PROJECTが次に出すアルバムはGothic & Lolita 的なベスト盤になります。どんな女の子も(男の子も)うっとりするような音とビジュアルをお届けできるよう、いつものチームで頑張ります。
 
Gothic & Lolita Bibleの読者であったみなさんも、Bibleが無くとも、ご自分の世界を大切に育てていってくださいね。あなた自身があなたを導くBibleでありますように。