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BELGIUM LOVE×××

2017.09.02 2017

もう先週になってしまったけど、
日本美術を愛でる会ではいつものようにT嬢と美術展はしご。
まずは三井記念美術館にて「地獄絵ワンダーランド」。
実体験は死んだあとの事なので、いまは存分に楽しむ地獄美術。
のんのんばあから六道地獄絵図、閻魔様に菩薩様、
へたうまゆるぢごく絵から白隠和尚の「南無地獄大菩薩」まで、
楽しゅうございました。
でもラストの“憧れの極楽”の菩薩来迎にはぐっときましたわよ。
私ももっと良いことをして、迦陵頻伽になりたひと思いました。
到底無理ですけどそう思うだけでも、少しはマシでしょう。。
 
母が子供の頃、熊本の家の近くのお寺に、地獄絵図が掛けられていて
それはそれは恐ろしかったのですって。良い子でいなきゃと思ったそう。
館内で、お父さんお母さんに小声で説明されながら
神妙に見入っていた坊や二人を横目に、そのことを思い出しました。
 
次はBunkamuraミュージアム「ベルギーの奇想の系譜展」。
ボスを追う世界旅をしたいT嬢、「快楽の園」を観に行きたい私。
ボスもブリューゲルもだぁいすき。かわいい妖怪だぁいすき!
クノップフもアンソールもすきだしもぅベルギー愛してるぅ
と回っていたら、吸い込まれるような1枚の絵が……。
私は昔から何故か“深い暗い緑色の沼地”のイメージに惹かれるのですが
まさにそんな緑色の絵。
森の中の湖に浮かぶ一羽の黒鳥。
ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク。
帰ってすぐ他の作品も調べてみたところ、
なぜ今まで知らなかったのこんなに心惹かれる画家を……。
でも新しい宝物が増えた気分。ヌンクを追う旅に出ます。
 
さてその日はランチにベルギービールと熟成肉、
休憩にはパナシェとベルギービール
そして夜には、ふわふわなムール貝(国産)とベルギービール、
という正にBelgium愛の一日でした。
 
実を言うと、
ベルギーはたった一日ブリュッセルを回っただけなのに
世界一好きだと思っている国なんです……。
そんなんじゃ説得力ないでしょうけど。