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合い言葉はアリス!
横浜高島屋でやっている「出版160周年記念 不思議の国のアリス展」はアリス挿絵の原画が見られるということで、これは是非とも行かねばと横浜行きを計画。横浜といえば=野毛という脳になっているこの頃なので、T嬢が昭和的酒場人気店に目星をつけとある休日にgo。
アリスの挿絵といえばジョン・テニエル。他にもアリス挿絵画家は色々いるけれど(私的に次点はアーサー・ラッカムと金子國義)兎にも角にもジョン・テニエル。幼少の頃より常に私の心の美術室に線画のアリスが掲げられています。
カラーの挿絵になると、あら?何種類もある?とお気づきの方もおられるでしょう。
今回その謎が解ける展覧会となっています。
最初の「不思議の国のアリス」の(1865年)出版では挿絵はテニエルの線画アリスなのですが、初めて色が付けられたのは1890年の「子供部屋のアリス」の時で、大判型に合わせてテニエルが絵を書きかえて彩色。アリスのドレスは黄色でリボンとタイツは水色でした。
その後1903年に「リトル・フォークス・エディション」とされる小型の本が出版され、ドレスは青、黄色い縞のタイツ、1907年にはドレスが赤になっています。いずれも彩色者は不明。不明!?くっきりとしたリアルな彩色で悪くはないのに。
そして1911年に4色印刷のアリス本が出版。ハリー・シーカーがテニエルの線画を元に水彩画で描き直します。アリスのドレスは水色になり、タイツは青い縞柄に。このシーカーの絵が現在のアリスの確立されたイメージですね。やっぱり縞々長靴下じゃなくちゃ!
そのあともジョン・マックファーレン、女流画家ディズ・ウォリスがテニエルを元にちょっぴり違ったアリスのカラー絵を描いています。
アリスのお顔のかわいくなさはディズ・ウォリスがいちばんね。
私が好きなのはハリー・シーカーかな。最も馴染がある感じだもの。
でも絵によってはジョン・マックファーレンやディズ・ウォリスの方がいいなと思うのもあるし、ああもうどれが誰のかわからなくなっちゃう!
少女(or元少女)なら誰でも友だちのアリス。あなたはどのアリスが好き?
ディズニーのもあったわね。昔のディズニー映画の絵は好きよ。
日本で買えるアリスグッズって、デザインがいまいちのものが多くてなんだかなーと思う。
食器とか特に。へんな飾りとかいらないし、なんかファンシーすぎて。
ファンシーなかわいいものって、キライなの私。
んーわかるかしら、ここで言うファンシーさって。
なんてゆーの、例えば、女子とか大人女子(前にも書いたけどこの言葉気色悪い)、が好みそうな…
って説明しても語弊が生じそうだからやめておくわ。笑。
さて、立派な元少女の同行二人は、ルイス・キャロルとサー・ジョン・テニエルにしばしの別れを告げて、日の出町の超人気の台湾ホルモン屋に開店30分以上前から並んだりしたのでした。それでも狭い店なので入店はギリギリ。
二件目もいい店で、ほろ酔い野毛ナイトは更けゆくのでありました。
次の野毛! じゃなくて横浜は、昨年に引き続き英国薔薇園です。
もうすぐ麗しき薔薇の季節ね。
「出版160周年記念 不思議の国のアリス展」
横浜高島屋は5月6日(月)まで。
大阪高島屋で5月9日(木)〜29日(水)。