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白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ
海外から戻ったあとの年末いちばんのお楽しみ。もう一週間前のことですが。
「監修:山下裕二先生の生解説を聞きながら白隠展を巡る会」。
こんな贅沢な観覧会がありましょうか。しかも可愛らしいお嬢さんお二人も参加。
まるで白隠が笑顔で迎えてくださっているようでありました。
白隠は江戸時代の禅僧で、一万点もの禅画を残しています。
でもこんなふうに展覧会が催されるのは初めてのこと。
選りすぐった大作はじめ100展余りが展示られています。
ユーモラスで慈愛に満ち、また時にハチャメチャでおかしくて、
時に心にズカンと来たりして(特に書「南無地獄大菩薩」!)、
なんだかものすごく楽しい空間と時間でありました。
私には白隠の達磨図が何故かとてもとても懐かしいのだけど、熊本時代に焼き付いた記憶のような。
関係はないけれど熊本の細川のお殿様も白隠が大好きで蒐集しておられるのです。
山下先生のキャプション(解説)がとてもおもしろいので、
読みながら観ると一段と楽しめます!
やはり美術は“愉しい”ものだということを先生の書かれるものと出会って改めて知りました。
ことに意外や意外、日本美術のオモシロサは格別なんです。
まぁデロリズムという言葉を知ったときからなんとなく感じてはいたのですけど。
ここでも色々ご紹介するので、今年もいろんな展覧会を共に愉しみましょう。
白隠展はBunkamuraで2月24日まで開催。
ぜひ足をお運びください!
カワイイすたすた坊主がお出迎えサイト↓
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin/index.html
写真は山下裕二センセイと。
観覧後のオーストラリア料理店でも画集を広げて白隠談義。
お店の人も興味津々。
壁のアボリジニ美術にはセンセイも私もいまいち興味なし。