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陶酔bibliothèque

2008.04.13

東京では桜もすっかり散り、木の芽時の季節となりつつあります。
萌える緑はうっすらと毒を秘めているので、気をつけましょう。

さて、このところ不眠気味の私はいつになく本をたくさん読んでいます。
大切な本は誰にも教えたくないのですが、あまりに素敵な作品を見つけたのでご紹介。

「ヘルマフロディテの体温」小島てるみ
 ランダムハウス講談社

ナポリを舞台に、男でもない女でもない真性半陰陽やトランスセクシャル、女装、カストラートを描きながら、「生命」と「生きる」ことを美しく神秘的かつ精神的に語る、うっとりするような物語です。