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「若冲生誕300年記念展」

2016.04.25 2016

東京では若冲展が始まりましたね。
日本美術を愛でる会三人組で最も混まない時を協議した結果、
初日金曜日の夕刻へ。けれどやはり館内はかなりの大混雑。
動植綵絵は混み混みすぎて何点かしか下部まで見られず。。

翌日再び上野へ。
辻惟雄氏、ジョー・プライス夫妻、司会山下裕二センセイの講演会。
若冲とプライスさんの運命の出逢いエピソードの数々にお鼻が熱くなりました。
そして辻先生は、若冲は至近距離で観よ、
プライスさんは、絵が語りかけてくるまでじっくり観よ
とおっしゃるのですが、あのような混雑では…。
ところがその日閉館間近に入館してみたところ、なんと!空いている!
まずは入り口すぐの、憧れの“透けた百合”の前に再び立ち、
動植綵絵30幅を一点一点T嬢の解説とともに眼鏡をかけて細部まで
観る観る観る。禽たちの羽羽羽根。花虫蝶茎枝葉雪岩水魚、また羽羽羽根、
鶏冠、目玉、足、鱗、つぶつぶ。
間近で見たあとに全体を見ると、また違ったふうに感じるのです。
若冲の魅力威力を堪能の二日間でした。

というわけでこれから行かれる方、閉館近くの入館をオススメいたします。
東京都美術館を入ったところに「鳥獣花木図」のCGスクリーンがあって
動く動物たちがとっても可愛いですよ。

若冲生誕300年記念展」東京都美術館

この先少なくとも10年はこのように全幅揃った陳列はないだろうとのこと。
5月24日まで。

この日、T嬢は群鶏図帯、私は白鷹図刺繍帯でした。