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PINK HOUSE礼讃

2022.10.02 2022

私が最初に買ったピンクハウスはマーガレット柄のワンピースだった
(ような気がするけど昔すぎて覚えてない)。
赤いノースリーブのローウエストワンピースとお揃いのバッグ。
赤いバレエシューズも一緒に買った。

ピンクハウスのワンピースにはウエスト左右に紐が付いていて、
それは結ばないでヒラヒラさせたままにするのがお決まり。
ポケットに手を入れて、ワンピースなのに、
ブルゾンやスニーカーを合わせたりして颯爽と歩くのがおしゃれだった。
(私はバレエシューズ派だったけど)
でも必ず、おばさま方に、あなた、リボンがはずれてるわよ!と声をかけられる。
もう100%必ず!(笑)。

私は元々フリルやリボンやレース大好き女の子だったからピンクハウスに見事にハマったけど、
そうじゃない、スノッブにイケてるおしゃれな子たちも、ピンクハウスのブルゾンを着てたりした。
いろんなデザイナーズブランドがあって、おしゃれの象徴だった時代(1980〜90年代)。
もちろん全身ピンクハウスの人たちも街にたくさんいたし、
カラス族と言われる真っ黒コーディネートの子もたくさん。
今のゴスとは違う黒。なんかアートだった(笑)。
私も金子ワールドオンリーではなく、川久保玲にも超絶憧れてたし、
ファッションも自分が創造したい世界も当然つながっているわけだから
白アリ黒アリが生まれるのは必然よね。

で、今年はピンクハウスができて50年目なのですって!
たぶんピンクハウス30周年目くらいで出会った鈴木真理子さんも
人生でハマったブランドはPINK HOUSEだけと言うほどの金子功教徒。
そしてふたりして密かにピンハ熱爆烈再熱だった今日この頃、
なんと記念展のレセプションにご招待されたのでお花までお贈りして楽しみに行ってきました!
当日はファッションショーもあり、
かつて何度もショーに行っていた頃を思い出したりしたのですが、
え!かわいい!可愛い!ステキ!素敵!欲しい!欲しい!
と、、、頭の中はあの頃と一ミリも変わってなくて、ふと我に返って衝撃。
でも素晴らしき人生こそ進歩なし、だわよ(笑)。。
そう三つ子の魂百まで千まで。
ときめくココロは変わらないのです。

そしてPINK HOUSE (&KANEKO ISAO &WONDERFUL WORLD)をまとう私は
今の方がずっと似合うのだから仕方ない。
まあ昔よりたくさん買えるからたくさん盛れるだけのこと。
昔の自分に自慢してやる。

さらに、
記念展初日には、なんとかつてWONDERFUL WORLDの最々々上級顧客だったらしい(!)カイエさんと三人で。
カイエさんは、プリントの柄や生地素材(綿といっても多々違いがある)や型で、
何年のものかわかってしまうのよ!(さすがデサイナー)
カイエ様は何に対しても凄い凄い凄い(知識&偏執)のだけどピンクハウスに対してもそうだったと初めて知って尊敬の念がまた一段と巨大になりました。
共に50匹限定のピンクハウスくまを買ったし♥記念に。

ピンクハウス大好きな私が常に思うこと、
それはロリータちゃんたちがちょっと大人になって、
もう可愛いお洋服は着られない…なんて思い始めたりしたら(しなくていいとは思うけど)
ピンクハウスを着たらいいじゃない、ということ。
パンがなければお菓子を食べたらいいじゃない!(ちょっと違う)

金子功ワールドはもう50年も市民権を得ているんだもの。
それはこの先もずーっと続くのよ。
どんなに大人になっても、可愛い!すてき!のときめきを
少しも褪せることなく呼び覚ましてくれるもの。
もうそれだけで、かつて「女の子」だった私たちの人生は美しく豊かになるのです。

と、
今回記念展でPINK HOUSEの軌跡を拝見して
ココロの底から感じた次第。

ピンクハウス、永遠なれ。