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相撲のこと

2014.03.24 2014

実は今月中盤、二度目のノロウイルスにやられ
それでも前回罹ったときの重篤さに比べれば大したことのないプチノロだったものの
やはりぐったりと何をするのも億劫で伏せることまる一週間。
その間、毎日延々相撲中継を見て
ネットでアンティークの着物や帯をあれこれ探し、目が疲れるまで読書し
少し食欲がわけば日本橋から鰻を取り寄せ
まるで江戸っ子の隠居じいさんか、病弱な商家の娘のような生活を送っていたのでした。

で、相撲。

「勇侠の友」最新号でも語っていますが、これはもう当然必須で私は遠藤が好きです。
それは昨年のこと。ドルヂ(朝青龍)なきあとロボ(高見盛)も引退となり、
個人的相撲盛り上がりが欠けていた頃、
まだ短髪の(いまもまだ髷が結えませんが)新入りの遠藤を見た瞬間、
隆さま(隆乃若)の再来!!となったわけです。電撃の一目惚れ。
男 前 で 強 い。
何事につけてもこれがすべてなのですよ。


さて遠藤関、それからあれよあれよと出世し、
眉目秀麗、相撲のセンスも良く、当然人気も急上昇、
前頭筆頭の今場所は成績がよければ三役もという期待の中、初の横綱戦。
まあ……とんとん拍子にはいかず中盤は健闘したものの結局負け越し。
けれどこの悔しさをバネに来場所はきっとさらに強くなることでしょう。
そういうものですもの!

しかし今回、力士は男前で強い、ということよりももっと心惹かれる力士が…。
それは、

お に ん ぎ ょ う み た い な の に つ よ い。

これです。
もう私にとって最強。

取組直前に滲み出る緊張感も顔に出さず、勝っても負けても無表情、
何を考えているのかまったくわからないおにんぎょさん顔、
あの捲れるほど尖った口はヒヨコ科としか思えない。
かわいいいい!

もうずっと、ピヨ丸とかピヨ竜とか呼んで応援すること十四日間。
そう、それは、見事初優勝の、鶴竜であります。

ひとつひとつ積み重ねてきたことの結果が今日出せて嬉しい、と
笑いも涙することもなく生真面目に答えるその言葉の奥に
私は尊く力強いものを感じて胸が熱くなったのでした。
来場所は横綱!

こうじっくりと相撲中継観戦をすると気づくことがいろいろあるものですね。
来場所は久しぶりに両国に通いつめたいと思ひます。