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鏡花の兎たち

2023.02.07 2023

こんな素敵なポスター見たら絶対行きたくなっちゃうでしょ!
しかも泉鏡花のお気に入りのうさぎたちが見られるとあっては
いてもたってもいられないという感じ。
私は金沢の泉鏡花記念館に何度も足を運んだほどの鏡花好きですもの。
+うさぎさんグッズ好き。
慶應義塾ミュージアムコモンズでの「うさぎの潜む空き地」、
1月のある日、ネイルサロンの帰りに行ってきました。

酉年の鏡花は、向かい干支のうさぎを象った品々を蒐めて大切にしていたのです。うさぎコレクション!
(自分の干支から6つ目の向かい干支は、大切にすると幸運が訪れる守り干支なのですって)
お母様から贈られた水晶のうさぎや、うさぎ型のお手々用火鉢、押し絵の羽子板、そして小さなうさぎの置物や人形がたぁくさん。
このうさぎたちが、鏡花の生み出す妖かしの世界に、やさしい魔力を与えていたのかもしれません。
鏡花のうさぎ、というだけでもう、私には錬金術師のお道具のように思えてならぬ。。

小さな会場の隣にはワークショップルームがあって、うさぎの電子おみくじがあったので係の女学生の方にお願いして引かせてもらいました。
私はおみくじってあまり引かないのだけどつい笑。
でも大吉!
うさぎさん、ありがとう♥

この特別企画展、もっとはやくここに書いてお勧めしたかったのに、
昨日でお終いでした。。
日本美術を愛する会のM嬢とT嬢は、トークイベント「泉鏡花とたそがれの味Ⅰ:鏡花とうさぎと三田の文人たちと」に出掛けてたけど私は行けなかった泣。

余談ではありますが、
泉鏡花の本はなかなか難しくて読みにくいかもしれませんが
映画もいくつもあって、坂東玉三郎主演のものはいまも観られます。
「夜叉ヶ池」、「天守物語」、「外科室」(これは玉三郎監督)。
いずれも絶賛しちゃう!
篠田正浩監督の「夜叉ヶ池」は坂東玉三郎が村の娘・百合と、夜叉ヶ池の龍神の白雪姫の二役を演じています。玉三郎のお姫様はこの世で(違う世だけど)いちばん美しいお姫様だと思う…。

ああどうしよう「夜叉ヶ池」、、、観たくなってきた。。

・・・
次回宝野的美術展便りはサントリー美術館の「智積院展」のつもりだったのに、気づいたら終わっていた。。
というわけで次は逃すまじ。
今年は(今年も)いくつも楽しみにしているものがあるのです。