キューピッドが話題の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」。
フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」の壁部分の修復により現れた
愛のキューピッドくん。(ちっとも可愛くはない)
私は最初は、居なくてよかった派だったけど、実物を観れば、
まあこの、元のままでいいのでしょう、という気持ちになりました。
全体の色もクリアになっていたので余計に。
うちの女流老画家は「あった方がいい」と即答でしたが。

画家本人が塗りつぶしたのであれば直すことないけれど、他人がやったのならねぇ。
当時は知名度の低いフェルメールを人気のレンブラントに仕立てようと
誰かが消しちゃったらしい説、など色々あるようです。
それにしても上手に塗りつぶしてあったものだなあ。。
何もない影を帯びた壁だと、女性の読む手紙も「愛のおてがみ」にはならないし、
とてもそう見えない。

まぁ個人的には別に愛の手紙じゃなくて不穏な知らせでもいいんですが。

それでは画家の想いは伝わらないので
修復されてめでたし、ということで。

私はオランダ絵画といえば、四季取り取り密集花房昆虫添えが何よりも好きなので、
この展覧会ではヤン・デ・へーム「花瓶と果実」が一等心鷲掴み。

スーべニール売り場では、この絵のジグレーを売り子女性に絶賛勧められたけど、
小さすぎなので単なるポストカードでいいです。
大きなポスターを、どうして作ってくれないのかしら日本の美術館は、
といつも必ず思う。。

「窓辺で手紙を読む女」グッズはイラストがあまりにゆするぎて好みではないので、
マイセンのマグカップをゲット。


ドレスデン国立古典絵画館所蔵の、美しい絵画たち。
いつでもいつまでも、
争うのではなく、美しいものを分け合える世界で
あって欲しいものです。。