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ラフレシアの咲く密林へ

2021.08.03 2021

かなり昔、テレビで幻のラフレシアを探す探検番組を見て
四年に一日だけ咲く(と番組では言っていた)
世界最大の、悪臭を放つ赤い花があまりに神秘的で
密林の奥の孤高の女王みたいで、いたく心惹かれ
ノートにその名を書いたり絵を描いたりしていたのでした。
いつか本物のラフレシアを見に行くのが夢!
私の目はジャングルアイズだから密林探検隊に向いてるはず!
と思ってきたけれど
いまや遠目は利いても近くの毒蟲や毒草は全く見えないから
到底無理、すぐ死んじゃう。
今回、国立科学博物館「植物展」に本物ではないけれど
実物大模型があるとのことなので
まあそれで良しとしようではないかと、
開催前から心待ちにしていたのでありました。
 
日本美術を愛でる会の三人組で予約チケットを購入。
上野駅出た途端、雷雨に見舞われ、私は待ち合わせの時間まで
公園の大樹の下でしばし雨宿り。
緑の篭もる匂いに、未知なる遠い熱帯雨林に想いを馳せるのでした。
 
嗚呼、憧れのラフレシア。
あの赤の色は私の思い描く、最も美しい赤(のひとつ)。
なので女王に敬意を表して
ラフレシアカラーコーディネイトで行ったのだけど、
模型はなんだか古そうで色褪せ?ていて少しがっかりでした……。
(京都府立植物園蔵。塗り直してあげてください……)
 
そしてどうせなら悪臭も嗅いでみたいわよねぇ、
においマシーンがあればいいのにと思っていたら、ラフレシアではなく、
これも悪臭ショクダイオオコンニャクのにおいが嗅げますコーナーが
あるとのこと。わくわくしながら行ってみると、前のカップルが、
うっ、くさっ!と鼻を覆ったりしているので
ドキドキしながら嗅いでみた!
が、、、ちっともクサクないんですけど。。
なんか墓場の干し草めいたにおい?
でも同行M嬢には下水風に臭かったらしい。
ええっ、嗅覚障害!?
しかしあとから来たT嬢も、そんな臭くなかったぁ、
牛小屋の干し草もしくは湿地帯の沼と言っていたので
人それぞれみたいねぇ。
 
「植物展」は夏休みのお勉強的なキャプションで
頭の悪いおねえさんは全部読まなかったけど
よい子のみんなには有意義な植物ワールド!
おねえさんはどうしても青い薔薇とか
トリカブトとか凶暴な果実とかに興味が。
マンドルゴラはどこ?(笑)
M嬢はハエトリソウの巨大模型に挟まれた獲物のハエとの自撮りにご執心。
 
予約制で混んでなくてゆっくり見られました。
パパとママと来ている子も何人もいて、そういうのいいなあ。
さすが科博。
360度シアターも楽しいものね!
次はミイラ展!
 
 
ときにM嬢は、なんとボルネオ旅行に折、民家の庭で、
お金を取られてラフレシアを見せられたらしい!!
超羨ましいんですけど。
私が探検番組を見た頃は、観光で見られるという情報源など
どこにもなかったんです・・。
誰にも目にすることのできない幻の花だと。。
 
でもボルネオもマレーシアも興味ない。
 
京都府立植物園には模型の他に、
ラフレシアのホルマリン漬けがあるらしい。
よし。いつか行ってみる。