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ようこそ、わが宮殿へ。
そのキャッチコピーのチラシを見つけたときから
この日を待っていました。
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」
オーストリアとスイスの間にある小さなリヒテンシュタイン侯国。
その侯爵家が500年に渡り収集してきた絵画、美術品を
日本で初めて公開。
ルーベンス、ヴェン・ダイク、レンブラント、ラファエロetc。
絵画の他にも、「バロック・サロン」と名付けられた最初の間では
侯爵家の「夏の離宮」の調度品や彫刻も並べられ、
真上には天井画もそのまま嵌め込まれています。
(なので上を見るのを忘れずに)
私がとてつもなく好きな、ベルギー・オランダ絵画のヴァニタス画が何枚もあったし、
ルーベンスの愛娘の小さな肖像画の実物もようやく見られたし
やっぱりルーベンスはよいなあ。
一瞬のうちに神経が(気分が、ではなく)高揚するのは
あ、ルーベンス、と目に飛び込んでくる、あの「色」のせいなのでしょうかしらねぇ。
それと、レンブラントの天使の絵も初めて知りました。
28歳のときの作品。
キューピッドにしゃぼん玉を作らせて
愛のはかなさを描いているのですって。
ウィーンにはまた行きたいと思っているので
そのときはぜひ郊外の「夏の離宮」へ行き、
そしてリヒテンシュタイン侯国にも入国したいと思います。
あーー過剰な装飾に囲まれると実に落ち着く!!
現実として「ようこそ、わが宮殿へ」と言ってみたいであります。
新国立美術館で、12月23日まで。
この秘宝たちは、京都と高知にも行くようですよ。