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「芸術変態論」

2018.07.31 2018

リリースイベント2days、お越しの皆さんありがとうございました!
素敵なプレゼントとお手紙も、ありがとう。
 
どちらでも芸術変態論人気アンケートを取りましたが、
「芸術変態論」と「青空」が1位を争う感じです。
さてAnimateイベントではどうなる!
 
その「芸術変態論」ですが、
これはモノを造る人、表現する人なら(※才能が有ろうが無かろうが)
一度は感じること(常に感じること?)
そんな苦悩の心の内をわりとストレートに書いています。
というかストレートにしか書けんかった!(笑)
 
何事も楽しいだけで成せるわけなどないし、
芸術に限らず、それは仕事ならなんでもそうよね。
本当にやりたいこと、やりたいものの為には
どんな苦労も耐えられる。焦ったり落ち込んだりしても。
でも叶うかどうかはわからない。
才能有ってもダメな場合もあるし、
才能無いのに持てはやされたりする場合も多々。
売れてなんぼでしょという世界もあるしねー。
 
まぁ、自分を信じてがんばることです。
客観的に自分を見ることも大事だけどね。
 
 
先日、ずっと観たかった「セザンヌと過ごした時間」をようやく観て
うちではポール・セザンヌといえば父母の大先生的存在だったので、
私の中でも子供の頃から神聖化されていたこの画家が
とても人間くさくて、苦悩に満ちた日々を送っていたことを知る。。
私にとってはまず芸術家=画家で、絵描きの持つ真摯な眼差し、
というものに何よりも心打たれてしまうのであります。
美術館に通うのはそれを感じたいからかも。
描こうとする対象に注ぐ眼。死ぬまで衰えぬ眼光。
それがこの世の何よりも尊いものだと感じるのは
画家になれなかった画家の娘だからなのでしょうか。
その中で育ったからでしょうか。
 
そう、それで、映画は画家セザンヌと
親友の詩人エミール・ゾラの物語なのですが
若かりし頃の彼らが、他の画家仲間たちと深夜のカフェで
芸術論争を戦わせる場面があって、セザンヌたちに限らずだけど、
若いアーティストたちの沸き立つような情熱!!
それこそが「芸術変態論」の曲そのものなのだと
改めて感じて、“ ぼくは正しい” 私は正しい!
というか胸が詰まるというか、
その場面だけ何度も巻き戻して観たりしたのでした。
 
芸術家もの映画っていろいろあって、割と観ているけれど
あまり心に残るものって少ないかも、いかにも伝記風で。
でもこれはとてもおもしろくて素晴らしい映画だと思うので、おすすめ!
セザンヌがゾラに食って掛かる場面が凄いの。苦しくなる!
 
写真は一度ここに載せてるけど、
先月に観たばかりのセザンヌ先生の「大きな花束」。