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王の画家にして、画家の王
子供の頃、カルピス子供劇場の「フランダースの犬」を
毎週楽しみに弟と見ていて
でも私はすでに本を読んで結末を知っていて、
可哀想だから最終回やだなあと思っていたのだけれど、
なんと、ルーベンスの絵の前で死んでいくネロ少年の元に、
可愛い天使たちが舞い降りてきて
天国に連れて昇るというラストシーンで
本当はもっと可哀想なのに…と思いつつも
子供騙しに救われた気分だったのでした。
あ、犬もか。
あれ? 最後にネロ少年はルーベンスの絵を見られたのでしたっけ。
幕がかかったままだったような気も。。
でもこのお話が有名なのは日本だけみたいですよ。
アントワープ大聖堂で、ゆうくんが訳して読んでくれた
「A Dog of Flanders」についての説明書きで知ったのでした。
そう、私と殿とつよぽんゆうくんの4人は、ベルギー、ブリュッセル観光の折り、
その日は月曜日で美術館はどこも閉まっていたので、
小便小僧を見て、ベルギービールとムール貝のランチのあと、
じゃあアントワープにルーベンスを見に行こう!ネロが最後に観たルーベンスを!
ということになり、列車に飛び乗ったのでした。
ああ、懐かし愉し欧州修学旅行。(笑)
さていま、西洋美術館では「ルーベンス展 バロックの誕生」開催中。
まさに「王の画家にして画家の王」!
こんなに大きく圧巻の世にも美しい神々の絵画を、
手に入れ自室(城)に飾ったバロック貴族たちが魂の底から羨ましい!!
などという感想はネロ少年に申し訳なき。。
他にはもう、ああ素晴らしかった、と言う他なくて申し訳ないのですが
来年までやっているのでぜひ行かれてみてください。
入り口降りたホールで流れている映像には
アントワープ大聖堂の『キリストの降架』も出てきます。
最近画集買うことはしないのだけど、ママ上の為に買ったら
フェルメールの画集の方が欲しかったと言われちゃった・・。
フェルメール展につづく。
西洋美術館 1月20日まで