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金木犀の記憶
先週末あたりから、風に金木犀の匂いが混じり
例年より早いMon automneの始まり。
私が生まれた日は金木犀が盛りだった、と
母が言っていた……ような気がするのだけど、
子供の時の方が香りが強かったと思うのは、緑濃き熊本の地で
そして近くに金木犀の木がたくさんあったからでせう。
長じてからはいつも秋になると、
熊本の今は亡き幼馴染みからの手紙には
町の金木犀の木がいかに猛々しく甘く香るか
自分はどんなにこの花が好きか、
ということが綴られていたものです。
私より一週間遅く同じ産院で産まれた彼女との
秋生まれ同士の、わかりあう共通項のひとつであった、
キンモクセイ。
いまも同じ木たちが、香っていることでしょう。
熊本の市内のあちこちで。
金木犀の曲は、アリプロにはひとつだけ、よね。
意外だわね。こんなに好きなのに。
でもいつか中国桂林の金木犀の森に行ったらまた書くわ!
たぶん、行かない(行けない)けど(笑)。
いや、
やっぱり行きたい。
新曲の歌詞に、
これまで登場させたことのないある花を使ってみてるのだけど、
名の響きがよくって、でもイメージはもっと違うアノ花なんだけど
それだといかにも過ぎるし、花で季節を現したいし、等々まだ悩み中。
アノ花も、私は大好きなんだけど一回しかまだ使ってなくて(たぶん)
読み方も書き方もいくつかあるから全然OKなんだけど、
どうしよう・・。
その曲は、私がここ数年観た絵の中で最もぐっときた画を
ちょっぴりモチーフにしているの。画に合わせた季節にしてみたい気も。
(“花”は描かれてません。季節がいつなのかはいくつかの要素でわかる)
ああ、もう、その画の写真観るたびに
胸がぎゅわってなるの。
もう一度本物を観たいわ。死ぬほど観たいわ。
アルバム完成したら、その絵をお教えしますわね。
いや、
教えないで当ててもらおう。
(笑)
写真は壜詰めの金木犀の花、とバスミルク。