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私の「Anne」

2019.11.09 2019

「赤毛のアン」の映像化は多々あれど、私のなかではどれも
なんとなく満足できないアン役ばかりでした。
とはいっても特に赤毛のアンが好きなわけでもなく、
モンゴメリを読み耽った記憶もないのですが……。
でも映像化されたら見るでしょ?
「若草物語」「秘密の花園」「小公女」とか「ジェーン・エア」とか。
あ、「ジェーン・エア」は最初に自分で買って読んだ文庫本だったわ。
(子供の頃、長編を読み切った満足感といったら)
 
で、今回、Netflixで目にとまった「アンという名の少女」。
まぁ、見るからに私の理想とするアンな女の子じゃない!?
なんてやせっぽちで頭でっかちで赤毛なの!
……ここで思い出した、私はかつてちゃんと原作を読んでいることを。
そう、その時の頭の中に描いていたアンが
何十年も経って姿を現したのです。
 
そして大人ファンタジーなオープニング!
あっという間に虜になってしまいました。
初めて冒頭の絶え間ないおしゃべりにイラつかなかったもの (笑)
 
アン役の子の演技がとても自然で
かんしゃくもちな所も描かれたり、
少女物語では終わっていない描写がよい。
蝋燭の灯りだけの夜の室内がとてもリアル。
変に飾ってない映像、カメラワークが効いているetc。
 
アンが自然すぎて、すぐ目の前で繰り広げられる光景みたいな気がするの。
草の匂いや乾いた風をも感じられるくらいに。
アンが悲しいと私も悲しくなるし、一緒に怒っちゃう。
 
ああそして、マシューが贈ってくれた、
“袖の膨らんだ”洋服、
imaginationを遙かに超えた素敵さ!
 
と、語りが尽きなくなりますが。。。
シーズン2まで見られるので、
しばらくプリンスエドワード島に滞在いたします。
 
 
ちなみに、マシューは「アボンリーへの道」の
ジャスパー・デイル役の人。
 
余談ですが、私の従姉妹の名はアン。
(やはり「赤毛のアン」から。彼女のサインにはちゃんと「E」がついてる)
私はアリ、他にエリ、エミがいて、
祖母はよく名前を間違えていました。
 
 
女の子たちの人生は少女文学で始まります。
それは一生つづくのですね。