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装うことへの狂気

2022.03.18 2022

前からずっと行きたかった「松岡美術館」訪問の折に、
近くの庭園美術館を調べたら「奇想のモード展」をやっていたので寄ることに。
(他の場所の美術展だと思ってた・・)

“ 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム”ということで
そうよね、装うことって、時に狂気よね、と
常に、そして年々、人在らざるモノを目指そうとする私には
とても当たり前のこととして受け取れる言葉。
「装うことへの狂気」ではなく
「装うことの狂気」かな。

でもまだまだ全然私の狂気は未完成。

だって舘鼻さんのHeel-less Shoesを履いたことがないんだもの!!
と、
世にも美しく禍々しい、奇想の御靴を見てため息をつくのでした。
歩けないヒールトゥシューズブーツも
妖怪花魁高下駄も履いたけれど。。

そうそう最初の展示室には本物の纒足があってドキドキしたわ。
なんて、なんて小さいのかしら!
小さい足が美人の証だなんて、あーすごい、中国的美意識。

ちなみに「北京LOVERS」では“ 纒足”が出てくるけど
主人公の女性が纒足をしているわけではない。
纒足は囲われる側がしているものであって、
美青年を監禁するような女王のごとき強い女は普通の足よ。
彼女らが住む広い広い城のどこかには纒足の少女がいて
その臭いがどこからともなくうっすらと漂う、というわけ。
嗅ぎたくなるやうな悪臭なのでせうねぇ。

「金蓮」と呼ばれる小さな小さな足。
小さな足を持つ美女。

纒足なら纒足の歌を書く。書きたい。歌いたい。
本物見ちゃったし。
ああ許されるものならば手のひらに乗せたい。。
中華ホラーの構想は尽きぬぞよ。
そういえば盆栽女の次にやりたいと思っていたものも叶わぬままよのぉ。
絶対怖いやつ笑。

話が逸れたけど、
「奇想のモード」展は、極細コルセットや髪の毛で作った服からなどのシュルレアリスム・モードやオブジェ、
「16世紀の歴史的ファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまで」を幅広く展示。
古き良き日本の着物も少し(蟻んこの帯が!)。
舘鼻孝則氏のヒールレスシューズもたくさん!

エルザ・スキャパレッリのタフタのリボンがついたベルベットのイブニングマントは、
カイエさんに作っていただきたし!
私だけの為に。

東京都庭園美術館「奇想のモード」展は4月10日まで。
23日からは庭園も開園とのこと。

・・・・
あ、今年の桜写真大募集&発表はweb上で行うことになりました!
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