BLOG

「奇想の系譜展」

2019.02.11 2019

昨年末、わが「日本美術を愛でる会」三人組は、
山下裕二先生と広島もんじゃ焼きをいただきながら
「奇想の系譜展」の準備のお話を聞き、
この日を待ち焦がれていたのでありました。
 
でもあっという間にやってきたぁーー。
 
日本中が大好きな若沖を始め、
江戸時代の爆裂奇想の画家8名の
主要な絵がたくさん観られる展覧会!


「奇想の系譜」とは・・・
美術史家・辻惟雄氏(1932〜)が、今から半世紀近く前の1970年に著した『奇想の系譜』。そこに紹介されたのは、それまでまとまって書籍や展覧会で紹介されたことがない、因襲の殻を打ち破り意表を突く、自由で斬新な発想で、非日常的な世界に誘われる絵画の数々でした。それから半世紀近くたった現在では、かつては江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちが、その現代に通じる革新性によって熱狂的ともいえる人気を集めています。(公式サイトより)
 
 幻想の博物誌 伊藤若冲
 醒めたグロテスク 曽我蕭白
 京のエンターテイナー 長沢芦雪
 執念のドラマ 岩佐又兵衛
 狩野派きっての知性派 狩野山雪
 奇想の起爆剤 白隠慧鶴
 江戸の鬼才 鈴木其一
 幕末浮世絵七変化 歌川国芳
 
おぉわくわくするキャッチコピー。
これらの自由で斬新な江戸の美術は、今を生きる多くの
「芸術変態論」の僕たちに受け継がれ、
新しい芸術へ育っていくのでしょうね。いいなあ美術は!

とても見やすく解りやすい展示となっています。
ぜひぜひ、みなさんもお出掛けになってくださいね。
私も後期展示の又兵衛の「妖怪退治図屏風」のために
また行きます。
 
講演会では山下先生の教え子の勇侠会員Xくんと再会。
彼は大学院でデロリの系譜をご研究ではなかったかしら。
でも、先生は違うことをおっしゃっていたような。
間違ってたらごめんなさい。。
ちゃんとお訊きすればよかった。。
ノートを取りながら熱心に聞き入っておられました。
辻先生→山下先生→に続いてがんばっていただきたし!
「日本美術を愛でる会」のお姉様達の密かな希望の星。
 
 
そして、もちろん「奇想の系譜」の超愛読者のA級ヘン×イT嬢は、
芦雪のぷっくり犬Tシャツと
国芳骸骨刺繍スカジャンを買っていた!
試着したらものすごくお似合いでしたことよ。
 
 
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」
東京都美術館 〜4月7日まで